2022/11/1
|
|
鈴木慶樹先生の思い出 2 |
|
鈴木先生はプロレスと相撲が飛び切りお好きな方でした。 一時は、渡米して、鉄人ルーテーズの専属トレーナーにならないかと誘われたことがあったそうですが、子供さんのことなどを考えて断ったそうです。 アントニオ猪木さんやストロング小林さんの治療をしていたこともありました。 アントニオ猪木さんについては、先生の自宅治療院「太霊堂」まで、大型の外車で乗り付けるのに、バックで車庫に入れても、切り返しなしで一発でピタリと止める勘の良さを特に褒めていました。 相撲に関しては、痛快なエピソードがあります。 具体的な力士の名前は憶えていませんが、千秋楽の大一番であったろうと思います。 テレビで見ていて、あの取り組みは八百長相撲だと確信したそうです。 そこで、早速相撲協会に電話で抗議されたそうですが、電話を受けた担当者が「そんなに言うなら、こっちに来て話をしろ」というので、「よし、これから行くぞ。」と言って、直ぐに国技館まで乗り込んだそうです。その直前に報道各社にこの件を話したのでマスコミの記者たちも集まっていたということです。 先生は、小柄な方で、多分体重は60キロ程度であろうと思いますが、「あの取り組みでの技の外し方はおかしい。誰か自分に同じ技をかけてみよ。」と挑戦したら、誰も出て来ないで、そうこうしているうちに、春日野理事長が出てきて、正座し、頭を深々と下げてお詫びしたそうです。 この件は、当然ながら公には報道されなかったでしょう。私も先生から後日談はお聞きしていません。春日野理事長が機転を利かせて丸く治めて一件落着となったようですが、それにしても小柄な先生が力士相手に挑戦するなどということは痛快の一言に尽きますね。 |
|